【海外駐在員のおサイフ事情】本当に経済的に美味しい思いをしているのか?

本社人事必読 海外駐在のリアル

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投稿日:2019-02-04 更新日:

海外で働きたい、と思った時に、どんな立場で行くかー。
大きく分けて、日本からそのまま”海外駐在員”として現地に赴任するか、海外現地法人に直接雇用される形で”現地採用”として働くかの2パターンとなります。

 

現地採用とは天と地ほどもある海外駐在員

私は日本で会社を退職し、ベトナム ハノイで日系現地企業を中心に転職活動をした”現地採用”組です。給与や手当、福利厚生などは、全て雇用先現地の労働法や慣習に準じます。つまり、安い、手薄い。通勤手当や住宅手当もないし、稀に”現地人よりは高い基本給もらっているんだから”とベトナム人だったら慣習として普通に貰える旧正月前のテトボーナスさえ支給されないこともあります。ど、どういうこと!?
しかし、海外から赴任してきた駐在員の皆さんは、日本でもらっていた給与にプラスして赴任手当があったり、通勤手当はもちろんのこと、車付き運転手や広くて素敵なサービスマンションに住宅手当を貰いながら住んでいたりと、

う、羨ましい〜〜!

と思うこともしばしば。

でも、色々な日本人駐在員さんに聞いてみたり、噂に聞こえてくる現状は、こちらが思っているほど優雅ではないようです。

 

実際に海外駐在員はどう思っているのか

ブログ「資産運用で家族を幸せにできるか」の中で運営者のMYOさんは、以下のように語っています。

まず海外駐在員になれば給料が多くもらえるという意見を多く見受けられます。

日本での給料を受け取って、駐在先でも現地の通貨で給料をもらえる、2重に給料がもらえるよう事が言われています。

実際には今はほとんどない、もしくは本当の大手の一部がそうであって、現状はそんなに甘くはありません。

給与が2重でもらえる点については、私もそうですが現地と日本で2重にもらっています。

仕組みは簡単で日本の給料はかなり少なくなり、それを差し引いた分を現地でもらっています。

エントリー:「海外駐在員はお金が貯まる」は時代錯誤!最近の駐在員の実情とは


なるほど……。

私の周囲に一人、給与は全額、日本の銀行口座に振り込まれているという駐在員の方がいらして、びっくりしました。

えぇー!!それ、ベトナムが生活の拠点となっているのに、不便なことこの上ない!!

そんな駐在員さんもいるんですよね……

また

ひと昔前であれば現地の情報も入りづらいので、危険手当や海外保険など様々な福利が充実していました。
〜中略〜
何よりも大手だけでなく、中小企業も多く海外に進出しています。
海外に進出する企業は数倍、数十倍に増えています。それだけ日本人が多く海外で仕事をしています。
駐在員と呼ばれる人が一握りの時に比べると、少し昔のような優雅なイメージはなくなりつつあります。

ここ30年ちょっとの間に、海外在留邦人の数は約3倍になっている事実を、外務省のデータで紹介しています。

私がこれまでお会いした方々の中でも、業界トップの大手から赴任や出向で来ている方もいれば、初めて名前を耳にするような地方の企業の方もいて、ひとくちに駐在員といっても、その暮らしぶりはそれぞれかなり違って見えます。
(お金の使い方については個人の嗜好にもよるので、何とも言えませんが)

本物のアッパークラス在留邦人は、庭付きの広々とした一軒家に運転手付きの高級車を停めているのだろうか…..?本当にいるの?そんな人。

 

「お金を使わないから貯まる」のは本当か?

さらに、独身の方ならお金を使うのは自分の生活と娯楽だけですから、管理もしやすく計画も立てやすいでしょう。そもそも娯楽のない地域だと、”お金の使い道がないから貯まる”という声も確かに聞きます。

しかし、それは人によるのです。

かなり前に、友人とご飯を食べていたとき、非旅行者の日本人女子グループを見かけて興味を惹かれたのか、たまたま同じ店に後輩と来ていた日本人男性が声をかけてくれたことがありました。

その人はホーチミン郊外の工業団地のとある製造業勤務らしいのですが、お喋りをする中で

「ずっと住み慣れていた日本が好きだし、そもそもこの国に来たくて来たわけじゃない。旅行や観光にもそんなに興味はないし、たまにカラオケで働いているベトナム人の女の子と遊ぶことはあっても、やっぱり何か違うし日本語が完璧じゃないからコミュニケーション取るのも疲れてくる。とういうことで、少しでも日本にいたくて、3日休みが取れると弾丸で日本に帰っている。給料のかなりの部分を、そこに使っている。そして貯金が全然増えない(笑)」

そう話していました。ちなみに、その場のご飯をご馳走してくれたのです。
確かに、こういう気前の良さをちょくちょく発揮していれば貯金は増えないかもしれませんね(笑)

家族一緒の赴任でも変わる

また、家族帯同でいらしている方であれば、お子さんの教育費用にも頭を悩ませるところですよね。
東南アジアだと、日本と比べると教育の質に不安があるため、ローカルの公立校という選択肢はほとんど除外されるのではないでしょうか。となると日系の私立学校かインターナショナルスクールになりますが、前者は幼稚園や小学校くらいまでなら良くとも、高等教育機関はないから年次が上がれば結局インターを選ばなくてはならなくなります。
そして皆さんご存知のとおり、インターナショナルスクールの学費は、高い。

Hanoi International Schoolの学納金を例にを見ると、Grade 6/7/8(小学校6年〜中学校2年)の学費は年間240万円近くに上ります。

日本の大学進学を視野に入れて、高校生になったお子さんを日本に帰国させて受験の準備をするというご家庭も結構ありますが、その場合は大抵奥様が一緒に帰国することになります。

意外に不自由なんです海外駐在員

ここまでで、

「来期、君は海外赴任することになった」

海外赴任だって!やったー!チャンスだ!

という人ばかりでないことがわかりました。

海外に出て仕事ができるなんてカッコイイと思うかもしれませんが、全くそんな事はありません。
もしかしたら日本にいる時よりも多くストレスを感じながら仕事をしています。またそれは一緒に海外に来ている家族も同じです

取り上げたブログのように、海外駐在員だってもっとサポートされても良いですよね。

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