海外駐在員のイメージと現実

本社人事必読 海外駐在のリアル

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投稿日:2019-07-25 更新日:

第三者から見る海外駐在員


「海外駐在員」という言葉を耳にすると、何だか華やかなイメージを想像してしまいますが、実際にどうしてそう見えるのでしょうか?

-駐妻がSNSで楽しそうな投稿をしている
-高級アパート&社用車での通勤
-接待や付き合いでの外食が多い
-現地採用と比べて会社からの待遇が良い


海外駐在員が自らSNSで「海外駐在員生活満喫してます♫」というような投稿は、あまり見かけないなと思いました。

日本居住者は庭付き一軒家や広いマンションに住んでいる人が沢山いて、それは珍しいことではありません。私は地方出身者で当時は実家住まいで、大人になれば家族の人数と同じ台数の車があり土地付きの一軒家に住んでいるということを都心に住む友達から羨ましいと言われたことがありました。

現地採用者や日本居住者がどうして海外駐在員が住むアパートを羨ましいと思うのか、それは「自分のお金で家賃を払っているのか、そうでないか」ではないでしょうか。

海外駐在員は会社が家賃を負担しているので、ある程度治安の良い場所に住めることを想定して家賃補助が計算されており、あまり日本の生活とかけ離れたギャップの無い暮らしができる場所となると、セキュリティーの関係もあり日系不動産会社から日本で言うタワーマンションを紹介されることが多いのです。また会社契約となると会社名義で領収書を発行してくれるオーナーと契約をすることになり(オーナーは税金の支払いが発生する)、それを嫌がるオーナーも多いのです。企業は海外駐在員1人あたり1千万〜3千万/1年間の費用を見込んで送り出していると聞いたことがあります。

毎日社用車を使いドアtoドアで通勤できるのは最高ですよね。しかし、よく考えてみると毎日タクシーで通勤しても同じではないでしょうか。社用車での通勤が羨ましいと思うことも、アパート問題と同じで誰がお金を払っているのかなのだと思います。

会社のお金で良い暮らししてるなぁ!と思われてしまう海外駐在員ですが。。。

海外駐在員に聞いてみました!


「実際は泥臭い生活をしているんだけど…」
と話す方が多いです。そんなご謙遜を!と、色々話を聞いてみると…


-アパートの家賃は500ドル。大企業みたいに単身で2,000ドル以上の部屋に住んでいる人は、そんなにいない。特に最近は若く単身で海外駐在できる人を選び会社の経費削減傾向にもある。

-日本には持ち家があるのでローンを返済中。

-日本では5年前から働き方改革、フレックス制度、プレミアムフライデー等があるが海外駐在員にそれは適用されないし通用しない

-10年〜20年前の古き良き日系企業の働き方が今も根強く引き継がれているので若い世代の自分は理解できない

-帯同している家族のことを考え一生懸命仕事をして19時に帰宅しようとすると、日本人上司から「あいつは余裕があるから新しい仕事も任せよう」と思われてしまい結局23時まで残業。

-土日祝日のメール返信は暗黙の了解とされていて全然休んでいる気分になれない。接待ゴルフがある日は、早朝4時に起きて家族からは白い目で見られ肩身が狭い。

-本社から来る出張者はお客さんではないのに、滞在期間中最低1回は食事に誘わなければいけない。下手すると休みの日はゴルフや観光に付き合ったり、自分の時間がない。毎回接待費を使うわけにもいかないので割り勘にするけれど、どうしていきたくない。

-海外駐在員は日本採用=総合職(明確な仕事の境界線が決まっていない)としての契約なので、現地採用の日本人や現地スタッフができない仕事しなければいけないので仕事量が多すぎる。

-駐在期間が決まっているわけではないので、いつ日本に帰れるのか分からない。


華やかなイメージが先行しがちな海外駐在員ですが、仕事上での悩みは尽きません。

こんなに慌ただしい毎日を送っていると、周りから羨ましがられる高級アパートも、ただ体を休める為の場所と化します。

この記事は駐在ライフ運営事務局によって書かれています

特にアジアで頑張る日本人向けのメンタルヘルスケアの総合サポートとして、メンタル不調を未然に防ぐ、をコンセプトに「駐在ライフ」というサービスを立ち上げ、運営しております。

駐在員やその家族向けに、うつになる前の予防として臨床心理士を派遣しての定期対面カウンセリングをメインサービスとしています。

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