憧れの駐妻生活→現実の駐妻生活

駐妻たちのリアル

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投稿日:2019-02-02 更新日:

高嶺の花!

「駐妻」と聞いてイメージすることは、高級マンションに住み、日中は優雅なランチとカフェでおしゃべり、週に1回は趣味の習い事やお友達探しのため語学学校に通ったり…駐在員や現地採用として身を粉にして働いている方からすると「なんと羨ましい世界なんだ!」と思うはず。当時、私が働いていたバンコクは日本人駐在員に帯同している駐妻が多く、「駐妻ヒエラルキー」という言葉を耳にしたり、駐妻をターゲットにしたフリーペーパーまでありました。彼女達はトレンドに敏感でお洒落で品があり「私とは別世界で生きている人」というイメージでした。

 

 

現地採用アラフォー女子が年下駐在員と結婚

 

縁があり駐在員の旦那さんと結婚し、リゾート地のコンドミニアムで生活することになりました。ビーチフロントのマンションなのでプール付きはもちろん、まさかのプライベートビーチ付き。2軒隣は5つ星ホテル!私が勤めていた職場から自宅まで片道3時間の場所だったし、もう「お腹いっぱい!」ってくらい働いたので退職することに迷いもなし。むしろ仕事をしなくてもビザはあるなんて、素晴らしい生活だー!とワクワクしながら始まった駐妻ライフ。

 

 

理想とかけ離れた駐妻ライフ

私達夫婦には子供がいないので、旦那さんが出勤してから帰宅するまで(午前様)は私の自由時間。自由時間といっても、することがない。毎日何かしら「すること」を探して時間を潰す日々が続きました。また、高級マンションとは名ばかりで入居から数日後には排水口からの汚水漏れ、エアコン水漏れ、トイレの水が溢れる、カーテンのレールが外れる、隣の部屋から聞こえてくる工事音などなど数えたらきりが無いほど不具合が多い部屋。15時をすぎるとえげつない西日が差し込み部屋の中で日焼けをする始末。遮光カーテンを引けば部屋は真っ暗。

 

 

「懐かしい」が口癖に

 

バンコクでは日系スーパーもありショッピングセンターも充実していて友達もいたし、日中は仕事をしていたので娯楽や仕事に費やす時間が多くあまり細かいことにこだわっていなかった日々を思い出し、同じ国なのに3時間離れた場所にいる&立場が変わっただけで疎外感を感じたり、小さなことが大きな事件だと感じてしまったり。唯一の「仕事」である夕飯作りをしてもほぼ毎日接待、飲み会、付き合い、職場の人との会合で帰ってこない旦那との生活は、ただの同居人と化していきました。楽しみにしていた習い事も「いざ!」となると全然やりたくない。カフェに行くなら家に居たい。今から新しい友達を作って憂さ晴らしをするのも何か違うし、旦那さんと同じ会社の駐妻達と交わりたい気持ちもさほどない、そもそも今まで自分でお金を稼いで自由に使ってきたのに、駐妻になってから「家計費から自分の娯楽費を使うのは罪悪感」という気持ちが芽生えてしまい憂鬱な気持ちに。今思えば、その頃の私の自律神経は乱れており誰か利害関係の無い第三者に話を聞いて欲しかったのだと思います。私の場合は生活の土台がバンコクで出来ていたので日本に帰りたいという気持ちはありませんでしたが「古巣に戻りたい」という気持ちは同じだったと思います。

 

参照:コラム華やかなイメージの裏にある闇。駐妻生活の実態と自分を守る方法

日本と違う生活環境

私達夫婦に子供がいてワンオペ育児を海外ですることになっていたら、それは本当に大変なことでしょう。東南アジアは子育てに優しい国だとよく聞きますが、それは日本人のように音に敏感ではないので赤ちゃんの泣き声を気にしない、レストランに子供を連れて行くと抱っこしてくれるという様な事だと思います。実際にはお手伝いさんが子供に刺激の強い食べ物を与えてしまったり、ベビーカーで散歩に行ける場所も少ないし低い交通マナーと排気ガスや大気汚染問題、子供が遊べる場所も娯楽も少なく、自動的に家で過ごす時間が多くなり、塞ぎ込みがちになってしまうのです。私自身が身をもって体験した「駐妻」。理想と現実は全く違い、メンタルヘルス不調になる前に受けられるサービスが必要だと強く思いました。

 

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